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1.独立な2群の母平均値の差の検定(群間t検定)
2つのグループ、例えば患者群と健常者群で、体重や血圧値のように量的なデータの母平均値に差があるかという比較を行なう場合の方法です。
2群の母平均値の差の検定では、2群の母分散が等しい場合と,等しいとは仮定できない場合では、検定方法が異なります。
■分析に必要な変数の指定
分析のためには、グループ変数(基準変数)と分析用の変数の2種類の変数を指定しなければなりません。以下、製品に付属のサンプルファイルHal.halを用いて説明します。
各ケースがどちらのグループに属しているかを示すための変数です。
[変数指定画面]の[変数指定の変更]で[○グループ変数]を指定します。
次に、グループ変数にする変数を【変数の一覧】に表示されている変数から1つだけ選びます。
この分析方法では、グループ数は2になりますが、それぞれのグループを示すための変数値の[最小値]と[最大値]をボックス内にキーボードから入力して下さい。何も指定しないと、第1グループは変数の値が1、第2グループは変数値が2としてケースの所属を判断します。
2つのグループ間で、母平均値の差の検定を行いたい変数を指定します。
[変数指定画面]の[変数指定の変更]で[○分析用の変数]を指定します。
次に、分析に用いる変数を【変数の一覧】に表示されている変数から、必要なだけ選びます。
欠損値に変更のある変数は、[欠損値]のボックスに適当な数値を入力して下さい.
また、必要に応じて制御変数や層別変数の指定を行います。
変数の指定が正しいことを確認し、[分析開始]を選びます。
等分散を仮定した場合(Studentのt検定) ,及び不等分散の場合(Welchの検定:自由度をSatterthwaite近似した検定)の両方について, p値, t値, F値, 自由度が自動的に計算されます。
計算結果は簡単にWordなどで再利用できます。
HALBAUの結果(分析結果の出力)まで実行した後に、ワードで利用するには
以下の2通りがあります。
【1】画面から貼り付ける
【2】テキストファイルに一度保存してから読み込むの2通りです。
以下、順にご説明致します。
【1】画面から貼り付ける方法
画面からワードへ貼り付ける方法は、次の2通りの方法があります
@結果をマウスで必要な部分を選択(→画面が反転します)してからワードへと貼り付けます。
方法は、選択してから @-1 編集(E)→ コピー(C)
ワードを開いて @-2 ワードの編集(E)→ 貼り付け(P)
とします。なお、@-1の操作の代わりに、コントロールキーと「c」
@-2の代わりにコントロールキーと「v」を同時に押しても、同一の操作となります。
A結果のすべてを選択し、貼り付けます。
方法は、HALBAUの結果の画面でA-1 編集(E) → すべて選択(A) (→すべてのテキストが反転します)
A-2 ワードを開いて ワードの 編集(E)→ 貼り付け(P) とします。
【2】テキストファイルに一度保存してから読み込む方法
この場合は次のような手順となります。
@HALBAUの結果の画面まで進み、
HALBAUの 印刷(F) を選択 → ファイル出力(F) を選択
この操作により、ファイルを一度保存します
なお、すべて保存されるファイル型式は「テキストファイル(.txt)」となります。
Aワードの側の「ファイルを開く」で、テキストファイルを読む設定に:
下段の 「ファイルの種類(T)」 で、「すべてのファイル(*.*)」あるいは
「テキストファイル(*.txt)」を選択します。
以上の設定により、@で保存したファイルを読み込むことができます。